2026
06/18

頭痛に対する私の考え

「頭痛とはもう何年も付き合っている」「鎮痛薬が手放せない」——施術の中で、こういったお話を本当によく耳にします。

今回は、頭痛というものに対して私がどう考えているのか、私なりの考えをお話ししていきます。

 

まず、整体に来る前に知っておいてほしいこと

最初に、一番大事なことをお伝えします。頭痛の中には、整体ではなく今すぐ医療機関を受診すべき危険なものが混ざっています。下記のような症状がありましたらまずは医療機関を受診を検討して下さい。

  • これまで経験したことのない、突然の激しい痛み……突然起きた今までに感じたことのないような激しい頭痛は、くも膜下出血などの可能性があります。命に関わることがあるため最優先で受診してください。
  • 手足のしびれや脱力、ろれつが回らない、物が二重に見える……脳そのものからのサイン(脳梗塞・脳出血など)の可能性があります。このような神経症状を伴う頭痛は、首や肩のこりだけでは説明がつきません。軽く感じても自己判断せず、受診してください。
  • 高熱や強い吐き気・嘔吐を伴う……髄膜炎などの感染や、頭蓋内圧(頭の中の圧)が高まっている可能性があります。
  • いつもと明らかに性質が変わった頭痛……だんだん強くなる・痛み方が変わるといった変化は、進行する病気(脳腫瘍や慢性硬膜下血腫)のサインのことがあります。長年の頭痛持ちの方も、“質の変化”は別物として警戒してください。
  • 妊娠中の方、がんや免疫の病気をお持ちの方の頭痛……血栓・転移・感染など、特定の病気のリスクが上がることがあります。
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このような症状は、首や肩のこりからくる頭痛だけでは説明がつかない症状で、脳や血管、感染などの病気が隠れているサインのことがあります。そのため当院では、こうした症状がある方には整体ではなく、まず脳神経外科などの受診をおすすめしています。整体の専門家として、「整体ではお引き受けできない頭痛」をはっきりお伝えするのが誠実だと考えています。

 

臨床的に多くみられる頭痛とその原因

そのうえで、よくご相談を受けるのは、首や肩のこりからくるタイプの頭痛です。みなさん「肩がこると頭が痛くなる」「ひどいと目の奥まで痛い」というようなお話をされます。ではこのような症状がなぜ起こるのかを、神経の通り道から説明していきます。

 

 

後頭部の痛みと「大後頭神経」
後頭部の感覚は、首の2番目の骨(C2)から出る大後頭神経という神経が感じ取っています。この神経は、首の奥で頭を支える下頭斜筋という筋肉の下から出たあと、その上を覆う頭半棘筋を貫いて頭皮へ抜けていきます。デスクワークやスマホで頭が前に出た姿勢が続き、これらの首の後ろの筋肉が硬くなると、間を通る大後頭神経が締めつけられ、後頭部から頭のてっぺんにかけてズーンと重い痛みが出ます。

 

こめかみの痛みと「耳介側頭神経」
こめかみ周辺の感覚は、顔の感覚を司る三叉神経の枝である耳介側頭神経が担っています。食いしばりや、噛むときに使う側頭筋の緊張が続くと、この領域が締めつけられるように痛みます。また臨床的には胸鎖乳突筋という筋肉の緊張もかなり関係しており、胸鎖乳突筋に影響を与える腕の筋肉や胸の硬さといったところもアプローチしていくと「夕方になるとこめかみが締めつけられる」という方は、ここが関係していることが多いです。

 

首のこりが「おでこ・目の奥」の頭痛になる理由 —— 三叉神経頸髄複合体
ここが一番のポイントです。首から来る神経(大後頭神経など)と、顔・額の感覚を担う三叉神経は、脳幹の同じ場所で合流します。これを三叉神経頸髄複合体と呼びます。いわば、別々の路線が乗り入れる“乗り換え駅”のような場所です。
このような神経の繋がりがあるので、本当は首から来ている刺激を、脳が「おでこ」「こめかみ」「目の奥」の痛みとして勘違いしてしまいます。肩こりや首のこりから、前頭部の頭痛や目の奥の痛み、目の疲れが出るのは、この仕組みが関係してきます。

そして、これらの筋肉の緊張を裏でさらに増強させてしまうのが自律神経です。ストレスや浅い呼吸が続くと交感神経が優位になり、筋肉が休まらず、痛みを感じる回路そのものも過敏になっていきます。

 

今回はわかりやすいように神経のみでお話しさせてもらいましたが、実際には骨格の偏位や気の流れなどもっとたくさんの要素が関連し合って症状を作り出しています。なので当院では、「頭だけ」「首だけ」を見るのではなく、西洋医学・東洋医学両方の観点から全身の状態を確認するようにしています。

長く頭痛に悩まれている方、薬を手放せずにいる方は、一度ご自身の身体の状態を整理してみることをおすすめします。気になる点があれば、ご来院前でもLINEやお電話でお気軽にご相談ください。

あなたが頭痛に振り回されない毎日が見つかることを願っております。

三重県亀山市の整体院Derive ☎080-1560-8594

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