
「デスクワーク後、首から肩の重だるさが抜けない」
「頭痛薬が手放せない」
「目の奥が痛くて集中できない」
このような症状でお悩みの方に読んでいただきたい症例です。
2週間に1回・計4回の施術で、肩こり・頭痛・目の奥の痛みを感じることがなくなったとご報告をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
【来院時の状態】
デスクワークを続けてきた30代女性。数年前から肩こりがあり、ここ1〜2年で頭痛と目の奥の痛みが加わり、市販の鎮痛薬を定期的に飲んでいる状態で来院されました。
・首・肩の慢性的な凝り感・重だるさ
・週3〜4回の頭痛
・目の奥の鈍痛・眼精疲労
【身体評価で見えてきた原因】
■胸椎後弯・巻き肩による頸部への負荷増大
姿勢評価を行うと、胸椎(背骨の胸の部分)の丸まりと巻き肩が確認されました。背中が丸まると頭が前方に突き出た姿勢(頭部前方位)になります。頭の重さは約5〜6kgありますが、頭が前方にずれるほど首の筋肉が支えなければならない負荷は倍増していきます。これが慢性的な肩こりの大きな要因のひとつです。

また巻き肩では小胸筋・大胸筋(胸の前側の筋肉)が縮んだ状態で固まるため、背中の丸まりをさらに助長するという悪循環が生じていました。
■肩甲骨の外転位・上方回旋による筋バランスの崩れ
肩甲骨が外側に開いた状態(外転位)で固まっており、本来肩甲骨を安定させるべき前鋸筋・下部僧帽筋の働きが低下していました。この状態では腕を動かすたびに肩甲挙筋(肩甲骨と頸椎をつなぐ筋肉)に過剰な負担がかかり、首から肩にかけての持続的な緊張につながります。
■C2(第2頸椎)の機能的変位と頭痛・目の奥の痛みの関係
首の上部にある第2頸椎(C2)に動きの制限が確認されました。下図にあるようにC2周辺には大後頭神経・小後頭神経という神経が走っており、ここへの刺激が後頭部〜目の奥にかけての痛みとして現れることがあります。また上位頸椎の持続的な緊張は、顔面・眼窩部への関連痛を引き起こすメカニズムとも関連しており、眼精疲労や目の奥の鈍痛の一因になっていたと考えられます。

【施術アプローチ】
■骨格・姿勢へのアプローチ
胸椎・肩甲帯・頸椎それぞれの可動性を回復させる調整を行いました。縮んでいた小胸筋・大胸筋をゆるめて巻き肩の原因を取り除くとともに、肩甲骨を安定させる筋肉の働きを回復させました。C2周辺に対しては後頭下筋群の緊張を丁寧にゆるめ、神経への刺激を軽減するアプローチを行いました。
■東洋医学的アプローチ(大腸経・肺経)
東洋医学では、今回の肩こり・頭痛のパターンは大腸経(手の陽明大腸経)と肺経(手の太陰肺経)の乱れとして捉えられます。

大腸経は示指から腕の外側・肩・首・顔面へと走るラインで、このラインの滞りは頸肩部の緊張や頭痛・眼部症状として現れやすい特徴があります。肺経は大腸経と表裏の関係にあり、胸部から腕の内側を走るライン。巻き肩による前胸部の緊張と走行が一致しており、両経絡のバランスを整えることで筋緊張の緩和をさらに促しました。
【施術経過と結果】
1回目:首の可動域が改善、肩の重だるさが軽減
2回目(2週後):頭痛が週3〜4回→週1回に。鎮痛薬なしで過ごせる日が増える
3回目(4週後):目の奥の痛みがほぼ消える。自分の姿勢の崩れを意識できるように
4回目(6週後):肩こり・頭痛ともにほぼ気にならなくなった
【まとめ】
「肩こり」という症状の裏に、胸椎後弯・巻き肩・肩甲骨の機能不全・頸椎の動きの制限という複数の原因が重なっていた症例です。表面的にほぐすだけでなく、姿勢の根本原因に対して骨格調整と経絡アプローチを組み合わせたことで、頭痛や目の奥の痛みまで変化が見られました。
当院では身体の構造的な評価と東洋医学の視点を掛け合わせ、症状の原因をわかりやすく説明しながら施術を行っています。
「肩こりがなかなか良くならない」「頭痛薬が手放せない」という方は、お気軽にご相談ください。
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