
左の肘内側と手に痛みがあり、特に朝起きた時にこわばりや痛みを強く感じる50代女性の症例です。
病院での診断はゴルフ肘とリウマチの疑いとのこと。対症療法でなく体を細かくみてほしいとの希望で来院されました。
肘、手に向かう感覚神経へのアプローチと、尺骨の調整にて痛みの低下がみられましたのでご紹介させていただきます。
・脊柱レベルでの神経圧迫による肘、手の痛み
脊柱は頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨とそれぞれのレベルから神経が出ており、その神経が体のどの部分の感覚を支配するかが決まっています。
これをデルマトームといい、本症例の場合下部頚椎〜上部胸椎の硬さからC8〜T1の神経が圧迫され、左の肘内側(下の図で見たC8.T1エリア)、手に痛みが生じていました。

これらの神経圧迫を取るために第1胸椎(T1)への矯正と、上部胸椎の硬さを作ってしまっていた胸骨、肋骨の可動性の改善を行なっていくと、その場で左肘の痛みは2〜3割まで低下、手の痛みは感じなくなりました。
症状の原因を鑑別するために1回目の施術は以上で終了としました。
次回来院時には手の痛みは感じなくなったが、左肘が長時間じっとしていた後に動かすと痛む、重い物を持つと5割ほどの痛みが出るとのことでした。
前回施術した上部胸椎の状態を見ると、まだ硬さが取りきれていないのと、尺骨(前腕の骨)の偏位がありましたので、その部分の調整を行い2回目施術を終了としました。

その後は左手、肘の痛みはほぼなくなりたまに違和感を感じる程度とのことでしたので、3回目の施術で通院を終了としました。
手足に関しては本症例のようにデルマトームに沿った痛み、またそれによる痛みの増強といった症状が臨床上多くみられます。
今行っている治療に限界を感じられている方、痛みに悩んで見える方は多面的なアプローチが効果的かもしれません。
