めまい、立っていても座っていても体がふわふわする、力が入らず重いものが持てない症例の原因と施術例
常に軽いめまいがあり、立っていても座っていてもふわふわして体が安定しない、体に力が入らずフライパンなども長時間持てないという20代女性の症例です。
不調の原因部分が明確で1度の施術で主症状の軽減がみられましたので、本症例の不調の原因と施術方針をご紹介させていただきます。
・脊柱の偏位による神経圧迫
一般的に背骨の偏位による神経圧迫から筋肉がうまく働かなくなり、肩や膝などの痛みに繋がっているケースは非常に多くあります。
今回のケースは第1頚椎という首の1番上にある椎体が左回旋、右側方偏位、そして後方偏位していました。それにより首から下の筋肉に運動指令がうまく届かなくなり、力が入らない、体重を支えきれずふわふわするといった症状が現れていました。

(画像は本症例でなくイメージです)
イメージとしてはホース(背骨)の一部分が捻れて圧迫されるとその先に水(神経伝達)が流れなくなるといった状態でした。

•椎骨動脈の血流障害によるめまい
脳に血液を届ける血管のうち代表的なものとして内頸動脈と椎骨動脈があります。主にめまいなどの症状に関与するのは、前庭(三半規管)に血液を届ける内耳動脈、それに繋がる椎骨動脈が代表的なものとなります。
椎骨動脈は頚椎に並走しているため、頚椎の偏位によっても血流障害を起こし、めまいなどの平衡機能障害を呈しやすい場所となります。
神経、血管の圧迫を起こしていた第1頚椎の調整を行うことで直後から座っている時、立っている時のふらつきの消失、筋力検査での四肢の出力向上がみられましたので、その他調整と自宅でのセルフケアの指導を行い施術を終了としました。
次回来院時にはフライパンが持てないなどの神経性出力低下による症状の消失、ふらつき、めまいは起こらなくなったとご報告を受けましたので、通院を終了とし経過観察となりました。
本症例のように数ミリの骨格の歪みからもお身体に様々な症状が生じることが多々あります。
原因不明の症状にお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
