腕が上げにくく、肩から首にかけての痛み、はり感がある症例の原因と施術方針
2年程前から腕の上げにくさ、最終可動域でのつまり感を感じ始め、それに伴い肩〜首にかけての痛みを感じるようになった40代男性の症例です。
肩関節へのアプローチにて腕の上げにくさの緩和、肩〜首にかけての痛みの軽減の報告をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
(2週間に1回、5回の施術での効果)
・肩甲骨周囲の筋肉のこわばりによる可動域制限
肩関節の周りには非常にたくさんの筋肉が付着しており、それぞれの筋肉が協調して働くことで正常な動きが可能になります。
本症例では大円筋や上腕三頭筋と呼ばれる肩の下方に位置する筋肉の硬さがみられ、上腕骨頭の下方への動きが阻害されていました。
通常腕を高く上げようとした時には上腕骨(腕の骨)は肩甲骨に対して後下方に移動します。
しかし、上記した筋肉がこわばると後下方への動きが阻害され、腕を上げた際につまり感や痛みを伴いやすくなります。
これらの筋肉の緊張緩和、滑走性に対してアプローチすることで腕の上がりにくさ、最終可動域でのつまり感は緩和されたとのことでした。
・QLSでの腋窩神経の圧迫、牽引
肩周りにはQLS(四辺形間隙)と呼ばれる筋肉で構成されたトンネルがあります。その中を腋窩神経と呼ばれる神経が通過するのですが、QLS周辺の筋肉がこわばり腋窩神経を圧迫・牽引することで肩の痛みだけでなく首周りの痛み、可動域制限を引き起こすことがよくあります。

これらの筋肉の緊張緩和、腋窩神経の滑走性改善を図ることで肩〜首のかけての痛み、はり感は感じなくなったと感想をいただきました。
肩関節周辺の筋肉のこわばりは肩の痛みや可動域制限だけでなく、首の痛みや、凝り感にも影響しやすい部分になります。
ご自分では気付きにくかったり、ケアしにくい場所になりますので同じような症状でお困りの際はぜひ一度ご相談ください。
※個人の感想であり、効果を保証するものではありません
